西郷どん20話感想「正助の黒い石」の意味は？吉之助は今週出ない？

この記事では、西郷どんを見逃してしまった、またはもう一度みたい人のために、

西郷どんのあらすじと感想、そして見逃し配信動画を見る方法についてお伝えします！

この記事では、2018年5月27日（日）20時放送、西郷どんの20話の感想を書いていきます。

西郷どん 20話 あらすじ＆感想ネタバレ＆次回予想

西郷どん 20話　あらすじ

吉之助（鈴木亮平）は菊池源吾として愛加那（二階堂ふみ）ととも奄美大島で生きていくことを決意した。吉之助が愛加那と幸せに暮らしているころ、奄美から遠く離れた薩摩藩のある鹿児島ではさまざまな問題が噴出していた。

正助（瑛太）の次右衛門（平田満）は正助に大久保家の家督を譲っていた。正助は大久保家の代表として薩摩藩を正そうと決意していた。

斉彬死後、薩摩藩を掌握していたのは斉興（鹿賀丈史）だった。成興は斉彬の政策を引き継ぐことなく、大老井伊直弼の方針に従うままであった。不満が残る吉之助の仲間たちは、成興の命を狙おうとしていたが、正助はそれを諌める。吉之助を生かしたのは、成興だったからだ。
成興は正助に目をかけ、久光（青木崇高）に正助を徒目付役として仕えさせようと命じた。

西郷どん 20話　感想・ネタバレ

オープニングこそ、吉之助と愛加那が登場しましたが、そのあとは薩摩藩の話に戻ります。どんな話だったか忘れている人もいると思うので、思い出してみましょう。13代将軍家定の次の将軍は、大老の井伊直弼（佐野史郎）の意向どおり徳川慶福に決まりました。直弼は一橋慶喜を将軍に推していた一橋派を罰しました。世にいう安政の大獄ですね。成興は一橋派の斉彬とは正反対の政策をして、直弼派になったように思うかもしれません。しかし、話はそう単純ではありません。幕府への積極的な政治介入を嫌っていたのですね。また借金だらけだった薩摩藩の財政を立て直すという意志も強いのが、斉興でした。斉彬が作った軍需工場を閉鎖したのも、また薩摩藩が赤字になるという想いからでしょう。

では久光と成興の関係はうまくいっているかと言えば、こちらも単純ではありません。成興が久光に「薩摩藩を守るように」という遺言を残しますが、久光は従おうとしません。久光は斉彬に近い立場で、江戸幕府への介入を積極的にしようと考えるのですね。最初のころの成興にペコペコしているだけで影の薄い久光が懐かしいです（笑）

正助は久光と囲碁をしているシーンがありましたが、正助は囲碁で久光に近づこうとしたといわれています。満寿（美村里江）が言うまでもなく、久光に限らず将軍なども囲碁をたしなんでいた人が多いのですね。ドラマ内では、久光が正助に「わざと負けて取り入ろうとしているのか」と言ってましたが、久光は正助が手を抜かないから気に入ったと言っています。正助の囲碁好きは有名で、明治維新後も続けていました。囲碁に負けると、不機嫌になるほどだったそうです。

正助は久光に取り入られた一方、斉彬の遺志を継ぎたいと思っている薩摩藩士は多いのですね。とくに大老井伊直弼に対する不満が強く、暗殺計画がくすぶっているのですね。久光は正助だけでなく、吉之助に近い薩摩藩士に目をかけようとします。精忠組というのは、久光が目をかけた薩摩藩の若い武士のグループのことですね。

有村俊斎（高橋光臣）も精忠組の一員でした。その弟次左衛門が薩摩藩を脱藩して水戸藩の脱藩した藩士とともに井伊直弼を暗殺するのですね。いわゆる桜田門外の変です。3話でもありましたが、脱藩は重罪です。しかしこの場合は、藩とのかかわりを断つという意味合いが大きいのですね。薩摩藩に迷惑が掛かりますからね。実際、俊斎のもう一人の弟雄助も、次左衛門を手助けしたと嫌疑をかけられ死罪になります。俊斎は助かりますが、この人物のちのち問題を起こすのですね。それはまたのお楽しみに。余談ですが、西郷隆盛が主役だった1990年の大河ドラマ『翔ぶが如く』で有村俊斎役だったのが佐野史郎さんです。まあ佐野史郎さんの弟が佐野史郎さんを暗殺したわけですね（笑）

『正助の黒い石』というのは、囲碁の石のことです。白と黒の石を交互に打って、囲った領土の広さ（つまり碁石の数）で競うゲームが囲碁です。久光と正助のどちらが囲碁が強かったのか、このタイトル『正助の黒い石』からちょっと推測してみましょう。通常ハンディキャップ戦では黒石をもつのが下手（弱いほう）です。最初にお坊さんと囲碁を打っているときも正助が黒い石をもっていた（下手）のは、このお坊さんから囲碁を教わっているからですね。

ところが、久光と囲碁を指しているときも正助は黒い石をもっています。久光が正助に「手を抜いて取り入るつもりか」と言ったということは、正助が下手ではないわけですね（下手に「手を抜いて…」なんて言いませんから）。ハンディキャップなしなら、黒石をもった側（つまり先手番）が有利ですから、正助に「手を抜いて…」という前置きもつじつまが合うわけです。もっとも囲碁に詳しくない人にとって、チンプンカンプンな話ですね（笑）スタッフがタイトルに凝りすぎだと感じた今週の『西郷どん』でした。

西郷どん 21話（次の放送分）予想してみた

正助が奄美大島に到着したみたいです。吉之助を薩摩に引き戻そうとするのでしょうか。

愛加那と結婚した吉之助は島に残ると決意していましたが、どうするのでしょうか。愛加那は吉之助に「頭の中は薩摩でいっぱい」と言っていましたが、図星でしょうか。

吉之助と愛加那の運命が気になりますよね。次回も西郷どんから目が離せません。

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